とあるウェブマのブログ

東京でWebマーケティングにかかわる仕事をしています。忘備録です。

インターネット/オンライン広告の一覧と特徴(2014年8月更新)

インターネット広告とは

Webマーケティングの一環としてWebサイトにおける集客を行うにあたり、インターネット広告(Web広告・オンライン広告)は重要な役割を果たします。従来の広告は、テレビCM、雑誌、新聞、チラシなどの手法が中心でしたが、近年はインターネット広告に注目が集まっています。

そこで、インターネット広告について、一覧表として整理してみたいと思います。分類に正解があるわけではないため、私の理解しやすい内容となっていますが、徐々に洗練していきたいと思います。

Webサイトに対する集客方法の分類

まず、Webサイトに対して、集客する方法についてみてみましょう。

区分名 説明
検索エンジンから集客 検索エンジンで上位に表示されることで自サイトに誘導できる。地道なSEO対策を行うか、「検索エンジン広告」を使用する
他サイトから集客 人気があるコンテンツを配置し、リンクを張ってもらう。ソーシャル集客や「Webページ広告」も使用する
Web以外の媒体から集客 オンラインとオフラインの媒体から集客する。Eメール広告、テレビ、ラジオ、雑誌、チラシ、DMなどを使用できる

Webサイトへの集客方法は上記の通りですが、ここでは、インターネット(オンライン上)で展開できる広告に絞って分類していきます。

インターネット広告(オンライン広告)の分類

インターネット広告は、大きく以下の5つに分類されます。

区分名 説明
1.検索エンジン広告 検索エンジンで検索したときに、関連するキーワードに基づいて表示される広告。Google Adwards、Yahooスポンサードサーチ等
2.WEBページ広告 Webサイトのページに表示される広告。バナー広告、リッチメディア広告、ターゲティング広告、アフィリエイト広告など
3.メール広告 メールに埋め込まれる広告。メールマガジンオプトインメール。ターゲティングメールなど
4.モバイルアプリ広告 モバイルアプリ向けの広告。地理情報や電子クーポンなどスマートフォン向け
5.ソーシャルメディア広告 ソーシャルサイトにおける広告

それでは、順にみていきましょう。

1.検索エンジン広告(リスティング広告

検索エンジン広告は、リスティング広告や、検索キーワード連動型広告とも呼ばれる、GoogleやYahooの検索結果画面に表示されるクリック課金型の広告です。広告主が選んだ任意のキーワードに対して広告が表示されます。

そもそも、オーガニック検索の上位に表示されれば検索エンジン広告の費用は不要ですが、品質の高いコンテンツを作成する手間、SEO対策を行う手間、特定キーワードで上位に表示されるまで数か月はかかるといった問題があるため、検索エンジン広告が活用されます。

検索エンジン広告の例

名前 特徴
Google Adwords Googleが提供するキーワード広告。アドワーズ広告は、Googleの他、BIGLOBE、goo、LivedoorはてなNiftyなどサイトでも表示される
Yahoo! スポンサードサーチ Yahoo! Japanが提供するキーワード広告。以前はオーバチュア社のサービスだったが、現在はYahooプロモーション広告に内包されている。Yahooの他、Exite、Bing、So-net、Ameba、OKWebなどのサイトでも表示される

国内には多くの検索サイトが存在しますが、Bing以外はGoogleの検索アルゴリズムを使用しています。リスティング広告においてはGoogleとYahooの2強といえます。

検索エンジン広告の費用

検索エンジン広告は、1円という安い金額から始めることができますが、金額はクリック単価×クリック数になるため、非常に高い金額を請求される可能性もあります。

クリック単価は入札(オークション)方式で上限額を指定できるため、安く設定するこもできますが、広告がほとんど表示されない問題も出てきます。そのため最適なキーワードと価格で運用するノウハウが必要になります。

2.WEBページ広告

続けて、Webサイトのページ(コンテンツ)に表示される広告について見ていきましょう。

WEBページ広告の表示方法による分類

まず、Webページに表示する広告の表示方法は以下の3つとなります。

名前 特徴
テキストバナー広告 テキストの文字をサイトに表示する広告
画像バナー広告 文字、イラスト、写真を組み合わせた画像をサイトに表示する広告。バナー広告で主流のスタイル
リッチメディアバナー広告 動画や音声を組み合わた広告。自動再生に限らず、閲覧者のマウス操作に応じて表示を始めたりといったインタラクティブなものもある。ネットワークインフラの改善、ブラウザのHTML5対応によって普及が進んでいるが、コンテンツを作るクリエイティブ側のスキルが必要となっている

以前はテキストバナーと画像バナーが主流でしたが、最近は、リッチメディアバナーが増えてきています。ディスプレイ広告という言葉は、画像バナー広告を指す場合もあればリッチメディアバナー広告を指す場合もあります。

WEBページ広告の課金方法による分類

次に課金・契約方法に応じて分類をしてみましょう。Webページに関しては主に以下の5つに分類されます。

名前 特徴
クリック課金型広告(PPC広告 検索エンジンで良く採用される。クリック数に応じて課金(PPC:Pay Per Click)されるため、興味を持つ人を効率的に集客できる Google Adwords/ Yahoo! スポンサードサーチ
クリック保証型広告 広告がクリックされる回数を保証する。バナー広告で良く採用される。1クリック10円であれば、10万クリックで100万円等。
掲載期間保証型広告 広告が表示される期間を保証する。バナー広告で良く採用される。1か月50万円等。掲載されるサイトと表示場所により値段が変わる。
インプレッション保証型広告 広告が表示(インプレッション)される回数を保証する。バナー広告で良く採用される。100万インプレッションで50万円等。自サイトに誘導することだけではなく、広告を見てもらうことで認知度を高めたいときに使用
アフィリエイト広告(成果報酬型広告) 表示やクリック数ではなく、最終的に商品を購入した場合に広告費用を支払う。 Amazonアソシエイト楽天アフィリエイト、A8ネット、バリューコマースなど

宣伝したい内容(ブランドの認知度を高めたいのか、Webページに集客したいのか、商品を販売したいのか)、ターゲット、予算などに応じて、これらの使い分けを行うことになります。

WEBページ広告の表示方法による分類

名前 特徴
コンテンツターゲティング広告 コンテンツターゲッティング広告は、広告の対象とする商品やサービスに近しい内容のページに表示される広告で、コンテンツマッチ広告、コンテキスト広告、コンテンツ連動型広告とも呼ばれる。検索エンジンのキーワードほど直接的ではないものの、緩やかに興味を持つ見込み顧客に対してWebページに誘導できる。PPC広告として配信される。 Yahooディスプレイアドネットワーク、Google Adwords
行動ターゲティング広告 検索履歴、購入履歴、閲覧履歴といった特定個人の消費者行動から、その個人に適した広告を配信する仕組み。ビヘイビアターゲティング広告(BTA)とも呼ばれる。特定サイトの履歴ではなく、オンライン行動を総合的に分析できることが特徴であるが、プライバシーの問題から行動履歴を記録されることを嫌がるユーザーも存在する Yahoo!インタレストマッチGoogleリマーケティング、楽天スーパーDBターゲティング広告、Facebook Exchange

3.メール広告

名前 特徴
オプトインメール広告
ターゲティングメール広告

4.モバイルアプリ広告

名前 特徴
位置連動型広告
地図連動型広告
モバイルPPC広告
iAd
AdMob
nend

Click to Call広告 チェックイン ジオフェンシング

5.ソーシャルメディア広告

名前 特徴
Twiter
Line
Facebook広告
Google+
Pinterest
LinkedIn

ソーシャルコマース、ソーシャルエンゲージメント、ソーシャルグラフ CGM エッジランク

参考資料